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毎日がクリスマス

カトリック司教 幸田和生のブログです。説教メモなど

主日のミサに参加できないときの「祈りのヒント」



 新型コロナウィルスの感染拡大を防止するため、わたしたちの原町教会が属するカトリック仙台教区でも3月8日と15日、主日のミサが中止となりました。感染拡大がこのまま進めば、この中止の措置は延長されてしまうかもしれません。キリスト者にとって「主の日」である日曜日に集まり、共同体として賛美と感謝をささげることはとても大切なことですので、これは大きな痛手です。
 この状況の中で何ができるのか、わたしなりに考えてみました。 
 わたしは十年以上前から主日のミサの福音を一緒に読んで分かち合うための助けとして「福音のヒント」というブログを公開してきました。これをミサに参加できない方々に読んでいただけたらと思っています。さらにそこから祈りに向かうことができるように、「祈りのヒント」を発信することにしました。以下に掲げるものは、共同祈願の例文ではなく、個人的な祈りのためのヒントですが、共同祈願の意向にならい、「教会のため」「全世界のため」「困難に直面する人々のため」「それぞれの共同体のため」の順にしてあります。この祈りを自由に改変して使ってみてください。
 なお、共に祈っていてくれる人々の支え合いを感じ合うため、祈ってくださった方にはぜひ「いいね」をお願いします。


●3月8日 四旬節第2主日 祈りのヒント

・ 神よ、わたしたちは今年も四旬節をとおして、主イエスの受難と死を思い、イエスのあとに従い、イエスとともに復活のいのちの喜びに向かって歩むよう、呼びかけられています。変容の山で弟子たちが非常に恐れた時、イエスは近づき、彼らに手を触れて「起きなさい。恐れることはない」と言われました。わたしたちは、どんな苦しみや困難の中にあっても、主イエスが共にいてくださると信じています。主が十字架の死に至るまで、アッバ(お父さん)であるあなたへの信頼と、すべての人への愛を貫かれたように、わたしたちも危険と不安の中で、信頼と愛の道を歩むことができるように導いてください。

・ 神よ、世界は今、新型コロナウィルスによる感染症というこれまでに経験したことない危機に直面しています。世界中で多くの人々が感染し、亡くなった方も少なくありません。その方々のためにあなたの豊かないつくしみを願い求めます。亡くなられた方々があなたのもとで安らかに憩うことができますように。また病気の人にはいやしと助けが与えられますように。わたしたち人類が神に支えられ、人間的な努力を尽くし、力を合わせて、1日も早くこの感染症の危機を乗り越えることができますように。

・ さまざまな行事や集まりが中止になり、子どもたちの学校の休校も続いています。そのことによるさまざまな問題も起こっています。子どもたちが感染症から守られ、心身ともに健やかに成長できる環境が与えられますように、またその子どもたちの親や家族にも必要な支援が届きますように。また、高齢の方々のいのちが守られるとともに、孤立に陥ることのないようにもお守りください。経済活動にも大きなダメージがありますが、特にさまざまな形で追い詰められている人々のことを思い、わたしたちが互いに支え合って困難を乗り越えることができますように。

・ わたしたちの教区・小教区では公開のミサがありません。ミサはイエス・キリストの「愛の記念」です。ご自分のすべてを人々の救いのために与え尽くされた愛の記念であり、聖体のパンはわたしたちにとって欠くことのできない霊的な糧です。わたしたちの信仰の先輩である17世紀の日本のキリシタン信徒は、厳しい禁教の中、日本に司祭がいなくなり、もはやミサにあずかることができなくなっても、聖体への熱い思いをいだき続けました。島原の乱で最後に原城にたてこもった人々の数は3万人と言われます。彼らは鉄砲の弾を打ち直して十字架やメダイを作り、それを聖体の代わりに噛み締めながら最期を遂げました。わたしたちにも、聖体にあこがれ、すべての人のために愛と平和を求める心をお与えください。


【付記】
3月11日を迎えようとしていますが、そのことに関する祈りが入っていませんでした。この日曜日、仙台教区ではすべての小教区で犠牲者追悼・復興祈念ミサを行う予定でした。もう一つの祈りを付け加えさせていただきます。

・ 東日本大震災と福島第一原発事故から丸9年の3月11日を迎えようとしています。地震と津波、さらに原発事故の関連で亡くなられたすべての方が、神のいつくしみ深いみ手のうちに安らかに憩うことができますように。また、さまざまな復興事業の陰で、今もなお苦しみと困難を抱えている人々を力づけてください。近くにいる人も遠くにいる人もこの人々のことを忘れることがありませんように。特に放射能汚染のさまざまな影響を今も受け続けている人々に対する共感のこころを持つことができますように。

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