毎日がクリスマス

カトリック司教 幸田和生のブログです。説教メモなど

大森教会堅信&初聖体

140629

昨日の聖ペトロ聖パウロ使徒の祭日。大森教会では堅信式と子どもの初聖体が行なわれました。堅信は中学生以上で、中学生の受堅者もたくさんいました。写真がなくてすみません。上の写真はミサ後のパーティーでケーキカットする初聖体の子どもたち。主任司祭もうれしそうです(主任司祭の了解を得て掲載します)。

●聖ペトロ聖パウロ使徒(マタイ16・13—19)ミサのホミリア
        2014.06.29大森教会 堅信と初聖体

 今日は聖ペトロと聖パウロの祝日です。
 ペトロはイエスの最初の弟子になった4人の中の1人でした。ガリラヤ湖の漁師であり、「無学な普通の人」(使4・13)でした。イエスの弟子になり、ずっとイエスの近くにいて、イエスのなさることを見て、その言葉を聞いていました。ペトロは今日の福音の箇所で「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか」というイエスの問いかけに対して、弟子たちを代表するかのように答えました。「あなたはメシア、生ける神の子です」イエスはこのペトロを教会の礎として立てました。
 しかし、ペトロの歩みは順調には行きませんでした。救い主と信じてついていったイエスが、逮捕され、苦しみを受け、殺されて行くことになるのです。そのことはペトロには受け入れ難いことでした。ペトロは逮捕されたイエスのことを知らないと言ってしまいます。わたしはあの人と関係ないと、三度まで言ってしまうのです。
 ペトロは自分がイエスを裏切ったことに気づきました。それはどれほどの痛み、どれほど大きな罪意識だったことでしょう。しかし、イエスはペトロを責めません。十字架のイエスは誰も責めず、誰も恨みませんでした。そして復活されたイエスは弟子たちを再びご自分の弟子として受け入れてくれました。その大きなイエスの愛とゆるしの中でペトロは再び立ち上がることができました。
 受難の前、ペトロがイエスを裏切る直前、イエスがペトロに向かって言った言葉がルカ福音書に残されています。22章31—32節です。
 「シモン、シモン、サタンはあなたがたを、小麦のようにふるいにかけることを神に願って聞き入れられた。しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」
 イエスの思いはどういうものだったのでしょう。・・・あなたがたはわたしを置いてみんな逃げてしまい、バラバラになるだろう。でもそれですべてが終わるわけじゃない。わたしは決してあなたを見捨てない。あなたからすべてのものが奪われることのないように、必ずわたしがあなたを守る。だから、もう一度立ち上がったとき、あなたには、みんなを支える役割があるのだ・・・。ペトロの対するものすごい信頼であり、ペトロに対するものすごい励ましの言葉であると思います。ペトロはそれに答えて、ローマでいのちをささげるまで、イエスと教会に仕える生き方を貫きました。

 パウロはペトロとは別の仕方でイエスに会いました。パウロはもともとファリサイ派に属し、律法についての高度な教育を受けたユダヤ人の中でのエリートでした。  パウロは生前のイエスに会ったことはありませんでした。イエスの死と復活の後、キリスト者の教会が生まれましたが、彼はその教会を迫害していました。イエスを信じ、イエスをとおして示された神の愛に信頼し、互いに愛し合って生きるということがキリスト者の生き方でしたが、パウロから見れば、それはたくさんの律法からなるユダヤ社会の秩序を破壊することだと思えました。パウロ(そのときの名はサウロ)はキリスト者を迫害するためにダマスコという町に向かっている途中で、突然、光に撃たれました。そして「サウル、サウル、なぜわたしを迫害するのか」というイエスの声を聞きました。その体験はパウロを変え、パウロはキリスト者となりました。パウロが回心したとき、教会の人々にすぐに信じてもらうのは難しかったはずです。ダマスコにいたアナニヤという弟子は、幻の中で主に向かってこう言いました。「主よ、わたしは、その人がエルサレムで、あなたの聖なる者たちに対してどんな悪事を働いたか、大勢の人から聞きました。ここでも、御名を呼び求める人をすべて捕らえるため、祭司長たちから権限を受けています。」それに対してイエスは言います。「行け。あの者は、異邦人や王たち、またイスラエルの子らにわたしの名を伝えるために、わたしが選んだ器である。わたしの名のためにどんなに苦しまなくてはならないかを、わたしは彼に示そう。」(以上、使徒言行録9章より)
 イエスはこのパウロにも大きな信頼を置きました。パウロはそれに応えてイエスの使徒となって異邦人に福音を述べ伝える大きな働きをしました。そして最後はペトロのようにローマで殉教しました。
 弱い人間だったペトロ、イエスとその弟子たちに敵対していたパウロ。でも神さまは決して見捨てないで、守り続け、励まし続けてくださいました。イエスはペトロやパウロを信じていたのです。信頼し続けていたのです。

 今日、堅信の秘跡を受ける皆さん、初聖体を受ける皆さん、イエスはわたしたちにも大きな信頼を置いてくださいます。初聖体を受ける子どもはご聖体という神様の最大のたからもの、イエス様ご自身を授けられます。堅信の秘跡を受ける皆さんは、聖霊のたまものという本当に大きな恵みと力をいただきます。それは、ペトロやパウロのように、イエスから大きな信頼をかけられるということだと思います。どんなに落ち込んでも、どんなに辛いことがあっても、わたしはあなたを見捨てない、私があなたを守る。だからあなたは信仰を持って、希望をもって、愛をもって、歩んで行きなさい。わたしたちに対するイエスの変わることのない信頼と励ましをどうか忘れずに歩んでください。

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