毎日がクリスマス

カトリック司教 幸田和生のブログです。説教メモなど

聖霊降臨の主日 晩の祈りの短い説教

20150524

今日は東京教区の合同堅信式がありました。
写真は、式後の記念撮影の準備中にイ・ジョンアン神父が撮ったもの。
左から、山本師(関口教会)、三田助祭、岡田大司教、1人おいて、ミカエル李師(韓人教会)。
以下、それとはぜんぜん関係ない、晩の祈りでのお話です。

●聖霊降臨の主日 晩の祈りの短い説教

 復活徹夜祭に始まった50日間の復活の祝いの期間をしめくくるのはこの聖霊降臨(ペンテコステ)の晩の祈りです。
 イエスの弟子たちに聖霊が注がれ、復活したイエスは弟子たちとともにずっとい続けてくださる。それは2000年前に起こったことではなく、2000年前に始まったことです。2000年間にわたって、聖霊はわたしたちの教会を導き続け、今もわたしたちを強め、支え、導いてくださっているのです。そのことを今日、特に祝っています。
 ペンテコステの出来事を思うとき、特に大切な聖霊の働きは、人と人とを結ぶという働きです。使徒たちの語った言葉はあの日、言葉の違う諸国の民に通じました。

 聖霊を「コミュニケーションの霊」と呼ぶことがあります。そもそも父である神と御子イエスを結び合わせているのが聖霊です。主の洗礼のとき、鳩のかたちで現れた聖霊は、そのことを示していました。また、わたしたちを神に結びつけているのも、聖霊の働きです。わたしたちキリスト者は「アッバ、父よ」と叫ぶ御子の霊をいただいていますが、そもそもすべての人の心の中に神は霊を送り、働きかけ、神に向かう心を起こさせてくださいます。だからわたしたちは神に近づくことができるのです。そしてわたしたち同士を結びつけるのも、聖霊の働きです。それが今日祝うペンテコステの出来事ではっきりと示されたことです。
 どんな民族、どんな言語、どんな国籍の人の中にも、同じ神の霊が働いている、だからわたしたちは互いに理解し合うことができる。これがわたしたちに示された今日のペンテコステの本当に素晴らしい恵みです。
 信じられるでしょうか?
 
 わたしたちの周りには正反対のような現実があります。
 隣の国の人との相互不信を取り除くことは不可能だから、軍備を増強しなければ。
 イスラム原理主義との対話は無理だから、空爆するしかない。
 あんな連中は信用できないから、力で押さえ込まなければ。
 どうせ話しても無駄だ。あんな人の話は聞く必要ない。
 暴力的な言葉で対話が封じられてしまうこともたくさんあります。
 そんなことがあまりにも多いように思います。
 それでもわたしたちは聖霊を信じます。すべての人の心に同じ聖霊が注がれていて、わたしたちは互いに理解し合うことができると信じます。

 コミュニケーションの霊である聖霊がわたしたちのうちにもっと力強く働いてくださいますように。
 そしてわたしたちが家庭でも、教会でも、国際社会でも、互いに理解し合うことに向かって歩んで行けますように、心を合わせて祈りましょう。


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