毎日がクリスマス

カトリック司教 幸田和生のブログです。説教メモなど

地上に平和を!

pacem in terris
 
 今日8月6日は広島原爆の日、今年も日本のカトリックの平和旬間が始まります。
 今年はちょうど、教皇ヨハネ23世が回勅『Pacem in Terris』を出して50周年にあたります。それは東西冷戦により、核戦争の危機が高まった時代のことでした。今のわたしたちの時代にも考えさせられるものがあります。今年、その改訳がペトロ文庫(カトリック中央協議会)から出ました。せめて、以下の部分だけでも、みんなに読んでもらいたいです。

『パーチェム・イン・テリス——地上の平和』
67 現代では、民族間に発生する紛争は、武力に訴えることによってではなく交渉によって解決すべきであるという信念が、ますます人々に広まっています。
 確かに、この信念は、現代兵器の驚異的な破壊力と、これらの武器の使用により生じるすさまじい災禍と破滅に対する恐れに主として起因するのです。それゆえ、原子力の時代において、戦争が侵害された権利回復の手段になるとはまったく考えられません。
 しかしながら、残念なことに、今日もまだ、恐怖の法則が、しばしば諸民族を支配しています。そのため、これらの民族は、軍事費に巨額を充当しています。これらの民族が断言するところによれば、――そして、彼らの誠実さを疑う理由はないのですが――その目的は攻撃的なものではなく、他者に攻撃を断念させるためだというのです。
 しかし、会合や交渉によって、人間が、共有する人間本性に由来し互いを結ぶ一致のきずなをよりよく認識するようになることを望むのは間違っていません。さらに、共通の人間性に由来するもっとも原初的な要求の一つが発見されることを望むことも間違っていません。その要求とは、個人間、民族間の関係を、恐れではなく愛が支配するということです。それはすなわち、忠実で、多様で、多くの恩恵をもたらす協力によって表現される愛なのです。


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