毎日がクリスマス

カトリック司教 幸田和生のブログです。説教メモなど

現代世界憲章より



前の記事に引用したヨハネ23世の『地上の平和』でも「抑止力としての軍備」に対する疑問が投げかけられていました。それから2年後の1965年、第二バチカン公会議が発表した『現代世界憲章』では、もっとはっきりと、抑止力という考えの問題点が指摘されています。この時の教皇はパウロ6世。以下はその引用です。「抑止力としての軍備」についての、今も変わらない教会の基本的な考えがここに示されています。

 (軍備拡張によって敵の攻撃を抑止するという)この抑止の方法自体に問題がある。多くの国が行なっている軍備競争は,平和を確保する安全な道でもなく,それから生ずるいわゆる力の均衡も,確実で真実な平和ではないと人々は確信すべきである。それは戦争の原因を取り除く代りに,かえって徐々に増大させる。常に新しい兵器を準備するために莫大な費用が消費されているのに反して,全世界の現代の悲惨を救うための十分な対策は講じられていない。国際間の紛争が真に根本的に解決される代りに,世界の他の地域にまで紛争が広がっている。この醜聞が取り除かれ,世界が不安の圧迫から解放されて真の平和を打ち立てるためには,精神の改革から出発して,新しい道を選ばなければならない。
 したがって,軍備競争は人類の最大の傷であり,堪えがたいほどに貧しい人々を傷つけるものである,と再び宣言しなければならない。軍備競争が続くならば,いつかはあらゆる致命的な破壊を引き起こすおそれが大いにある。その手段はすでに軍備競争によって準備されている。(『現代世界憲章』81より)

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