毎日がクリスマス

カトリック司教 幸田和生のブログです。説教メモなど

灰の水曜日を前に〜断食と節制について

●教区のFacebookに載せた文章です。
 こちらでも紹介しておきます。

 カトリック信者は、祭日を除くすべての金曜日に「小斎」を守る務めがあります。灰の水曜日(四旬節のはじめ)と聖金曜日(聖週間・主の受難の日)には「小斎」とともに「大斎」も守ることになっています。
 「小斎」はラテン語のabstinentiaの訳で、本来の意味は「節制」です。伝統的には鳥獣の肉を食べないことですが、各自の判断で回心の他の形(愛の行い、祈り、さまざまな節制)をもって代えることができます。満14歳以上の信者がこれを守ります。
 「大斎」はラテン語ではieiuniumで、これが本来の意味での「断食」です。と言っても今の規定では、1日のうち十分な食事をとるのを1回だけにし、他にもう1回、少しの食事を摂ることができることになっています。満18〜59歳の信者がこれを守ります。なお、「小斎・大斎」とも、病気などの特別な理由のある人は守らなくてよいことになっています。
 「小斎・大斎」の「斎」という日本語には本来「物忌み」の意味があり、「神事を前に酒や食事などの欲を絶ち、身を清める」ときに使われた言葉なので、四旬節の断食や節制を指す訳語として用いられたようです(ちなみに「書斎」というのは「いろいろなものを断って、書き物のためにこもる部屋」の意味)。ただし、キリスト者の断食や節制には、単に身を清めるというだけでなく、主イエスの受難を思い、神への信頼と人への愛を深めるという意味があることは大切です。

(追加のコメント)
「小斎・大斎」よりも、「節制・断食」という用語にしたほうが分かりやすくていいかもしれませんね。abstinentiaは「遠ざけること」が元の意味ですから、「離脱」もありかも。ごちそうだけでなく、物やお金などへの執着・自分への執着から解放されるイメージを持てたらいいですね。


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