毎日がクリスマス

カトリック司教 幸田和生のブログです。説教メモなど

震災と原発事故から4年

20150311

今日、東京カテドラルでは「思いつづける3.11」のイベントが行われました。
数百人の方が集まって、パイプオルガンのコンサートを聞き、
ミサで一緒にお祈りし、被災者・被災地に思いを馳せました。

ところで今日はわたしの誕生日にもあたり、多くの方にお祝いの言葉をいただきました。
ありがとうございます。
首都圏に避難している福島の区域外避難者の支援をしている「きらきら星ネット」が
支援のために販売している紅白ワインまで、わたしのバースデープレゼントになってしまいました。
ただひたすらの感謝であります。

今日の開会にあたってのわたしの挨拶原稿を掲載しておきます。

   「思いつづける3.11」はじめのあいさつ

 「思いつづける3.11」のオルガンコンサートと追悼・復興祈念ミサにお集まりくださいまして、どうもありがとうございます。
 死者・行方不明者合わせて18,000人以上という大きな被害をもたらした東日本大震災と福島第一原発事故から4年がたちました。この4年間の震災関連死とされている方の数も3,000人以上に及びます。
 宮城・岩手の沿岸、大津波の被災地では、復興はゆっくりと進んでいるようです。高台移転や土地の嵩上げという問題があって、復興のペースは決して速いとは言えません。
 福島では、今もまだ12万人の人が避難生活を続けています。こちらは放射能汚染の問題で、岩手・宮城よりももっと先の見えない状態が続き、復興のペースはさらに遅く感じられます。原発事故はどう考えても収束したとは言えません。放射能の問題は将来にわたってずっと続いていきます。
 当初、だれが仮設住宅での4年間もの避難生活を予想したでしょうか。4年経ったプレバブ仮設住宅には老朽化という問題が明らかに起こっています。力のある人から自分の力で新しい住宅を手に入れて、仮設を出ていくことになり、弱い人、高齢の人が取り残されています。この生活が4年間続き、さらに続いていくのです。避難区域以外でも、放射能の影響を心配して、福島県内外で避難生活を続けている人々がいます。主に小さな子どもとそのお母さんたちです。長引く避難生活、二重生活、家族別居の生活は、経済的にも精神的にもその方々を追いつめています。震災関連死が3,000人以上と言いましたが、圧倒的に多いのが福島県です。これからの一年は、これまで以上に厳しい状況が予想されます。
 カトリック教会は、被災した各地にボランティアベースを設け、この4年間、被災者とともに歩もうとしてきました。カトリック東京ボランティアセンターは震災の年の復活祭に立ち上がり、7月からは主に福島県と宮城県南部での活動を続けています。なかなか頻繁にボランティアに行けるという方は少ないでしょう。
 首都圏にいるわたしたちができること、それはやはり「忘れないこと、思いつづけること」です。昨年の3月11日は3周年ということからか、四谷のイグナチオ教会に非常に多くの方がお集まりくださいました。皆様の深い思いを感じさせられました。今年はここ関口のカテドラルで、ミサを中心にした祈念行事を行うことになりました。ここにもとても多くの方が集まってくださいました。今回は、南相馬市の出身で、このカテドラルのオルガニストである青田絹江さんにパイプオルガンの演奏をお願いしました。青田さんは今もご両親が南相馬にお住まいで、よく南相馬を訪れていらっしゃるそうです。今回、直前までヨーロッパでの演奏旅行の予定がおありでしたが、こころよくこのボランティアを引き受けてくださいました。青田さんの演奏を聞き、ご一緒にミサの祈りをささげながら、亡くなられた方々、今も苦しんでいらっしゃる方々のことを思い続け、祈り続けたいと思います。




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