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毎日がクリスマス

カトリック司教 幸田和生のブログです。説教メモなど

断食と節制について



 角田教会に行く途中に「小斎」という地名があります。最初に看板を見たときはドッキリ!でもこれは「しょうさい」ではなく「こさい」と読むそうです。

 復活祭の日付は「春分のあとの最初の満月の次の日曜日」と定められているので、年によって大きく変わります。今年は4月21日で、かなり遅いほうです。復活祭に向かう季節=四旬節の始まりは灰の水曜日、今年は3月6日です。灰の水曜日と4月19日の聖金曜日(キリストの受難の記念日)は、全世界のカトリック教会で守る大斎・小斎の日になっています。毎年のことですが、ちょっと解説を。

 カトリック信者は、祭日を除くすべての金曜日に「小斎」を守ります。灰の水曜日(四旬節の初日)と聖金曜日(主の受難の日)には「小斎」とともに「大斎」も守ることになっています。
 「小斎」はラテン語のabstinentiaの訳で、本来の意味は「節制」です。伝統的には鳥獣の肉を食べないという形の節制ですが、各自の判断でキリストの十字架にあずかる他の行い(愛の行い、祈り、さまざまなかたちの節制)をもって代えることができます。満14歳以上の信者がこれを守ります。
 「大斎」はラテン語ではieiuniumで、これが本来の意味での「断食」です。と言っても今の規定では、1日のうち十分な食事をとるのを1回だけにし、他にもう1回、少しの食事をとってもよいことになっています。満18〜59歳の信者がこれを守ります。なお、小斎・大斎とも、病気などの特別な理由のある人は守らなくてもかまいません。
 小斎・大斎の「斎」という日本語には本来「物忌み」の意味があり、「神事を前に酒や食事などの欲を断ち、身を清める」ときに使われた言葉だったので、カトリック教会の断食や節制を指す訳語として用いられたようです(ちなみに「書斎」というのは、「いろいろなものを絶って、書き物のためにこもる部屋」の意味だそうです)。ただし、キリスト者の断食や節制には単に身を清めるというだけでなく、主イエスの受難を思い、神への信頼と人への愛を深めるというもっと大切な意味があります。




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